2014年01月15日

あたたかなピアノ

2014年が明けましたね
ご挨拶が遅くなりましたが、昨年は、大変お世話になりました。たくさんの応援やはげましや、笑顔や、思いのこもったたくさんの言葉を、本当にありがとうございました。
私にとってとても嬉しく、忘れられない一年になりました。

そして昨年末、とても幸せな出会いがありました。
国立のとあるカフェで、出会った一台のアップライトピアノ。
オーナーさんが、生まれたときから何十年も、大事に一緒に過ごしてこられたというピアノを弾かせていただいたのです。

お店の片隅に佇んでいるそのピアノは、
きっとオーナーさんと、静かにあたたかな対話を続けてきたのだろう、ということが、
その前に座っただけで伝わってきました。
それほどにピアノがなにかを語りかけてくるような感じを覚えたのは、はじめてのことでした。

ピアノの伝えてくるものを無視して私がなにかを弾こうとするのは、違うという感じがしました。

ピアノが放つ、そのあたたかさ、深い音色に耳を澄ませて、
語りかけてくることにこたえる、そして私も、これでいいの?と問いかける。
そんな感覚で私の指が選択しようとする音は、普段とは少し違う、低く、ゆっくりで、あたたかな音でした。

きっと、さまざまな人々の語らいや笑顔の時間を静かに見つめてきたピアノ。きっといつも、たくさんの人の大切な時間のそばにいたピアノ。そんな積み重ねられたかけがえのない歴史を見させていただいているような、幸福な時間。

その音を大事にするなら、かけられてきた深い愛情や、ピアノが持つ愛情を、ピアノ自身が伝えてくれるだろうと感じました。

物にも心がありいのちがあるということを、そうかもしれないと思います。

そんな出逢いがあって、今年は自分がなにかを弾く、という意識を少し横に置いて、その場で語られているもの、そこで生まれる音に耳を傾けるということにもっと意識をおいてみたいという思いが、私の中に生まれました。
心の耳を研ぎすませて。

そんな私ですが、今年も応援していただけましたら嬉しいです。
そして機会がありましたら、その素敵なカフェでのコンサートができたらいいな…と思っています

皆様にとっても幸あふれる一年になりますように、心よりお祈りしております。

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posted by Yoriko at 00:36 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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